第4話 門脇推しAVにまつわる話・1

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「でないと女性だって苦しいでしょうし。いい映像を撮りたいなら、その準備はしている筈ですよね。向こうだってプロなんだから。ただの、そういう演出だと思うんですよ」  ぶつぶつと自分の分析を語る将之だが、指は休むことなく知己に触れていた。 「あ、あ、あ……。もっ……」  出し入れされる度に、腰が疼く。 (何だよ、もう……)  欲しくてたまらなくなっている自分に気付き、知己は唇を噛みしめた。 (AVの所為か?)  知己の前からは、透明な液が零れ始めていた。 (後ろ、触られているだけなのに……)  たまらず知己は 「将之……もぅ……」  と小声でねだると 「ええ、分かってますよ」  ローションですっかり解れた窄まりに、将之は自分のものをぴたりと宛がった。 「……っ」  散々後ろを弄られて一刻でも早く欲しい感情に焦れたが、宛がわれた感覚に安心し、知己はその瞬間をひたすら待った。  が。 「……!」  それはその上を滑っただけだった。 「ま……将之……?」 「大体、もったいないですよ。いきなり入れちゃうなんて。先輩は、焦らした方が感度も良くなるし、こういう楽しい時間は長い方がいいに決まっているんだから……」 「あ、あぁ……ぁ……っ……!」  そこを通過する度に、知己が切ない声を上げる。  ぬりゅぬりゅとローションのぬめりを利用し、将之は肉棒を狭間に合わせて滑らしていた。 「う……ぁ……」     
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