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期待しては裏切られ、また訪れては通過してしまう。
「や……!」
知己は、ともすれば自分から将之の先端を銜え込もうと渇望して自ら腰を揺らしていた。
「ふふ……結構これもいい感じですよ。先輩の間が気持ちよくって、このまま達しそうです」
「だ、ダメ……だ……。そんなの……」
懇願するように、知己が将之を見つめる。
「冗談ですよ。でも、珍しいな、先輩。この体位、嫌だったんじゃ?」
半分捻ったような後背位に近い体位だった。
顔が見えない姿勢だったが、それよりも焦らされて、欲望が勝っていた。
「AVに影響されましたか? でも、そんなエッチな先輩も好きだなぁ」
将之が満足そうに言う。
「も、入れ……ろ……」
悔しげに呻く知己に
「そうですね。そろそろ僕も限界ですし……」
腰を振る知己に、意地悪するのも限界を感じ、将之が改めてそこに宛がった。
「ぁ……」
知己の入り口が、その先端を咥える。
知己の期待が高まる。
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