第4話 門脇推しAVにまつわる話・1

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「あ、中位先輩。エントランスまで来てくれたんですね。ありがとうございます。……って、うわ!」  ちょうど着たばかりの、何も知らない後藤に携帯を投げつけると、そのままUターン。  今、乗ってきたエレベーターに再び滑り込む。  そんな将之に、後藤は 「月曜日、アレ見た感想をいっぱい聞かせてくださいね-!」  特に気にした様子もなく、将之に月曜の約束を取り付けていた。  大急ぎで部屋に戻ると、ソファの上に知己の姿はなかった。 (シャワー? それともトイレ?)  我慢しきれず (まさか自分でしちゃって、もう僕とはしない……なんて、ないよな?)  将之は焦る。  焦って探した先に、知己は寝室のベッドに移動して、一人寝そべっていた。 「先輩……」 「……」  返事はない。 「まさか、……一人でしちゃった?」  と聞くと、ふるふると知己は首を横に振った。  将之もベッドに這い上がると、知己がその手に自分の手を乗せてきた。  そして、すがるような目つきで 「……お前、待ってろ……って言ったじゃないか」  と、きまり悪そうに言う。  本当は、前か後ろを自分で触ろうと思ったのだが、爆発寸前の身体。  少しでも触ったら、達してしまいそうで (それは嫌だったから)     
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