第4話 門脇推しAVにまつわる話・2

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第4話 門脇推しAVにまつわる話・2

 空調が行き届いているのだろう。  タンクトップに黒い下着というラフな格好で、知己は居間のソファで寛いでいた。  そこに、ドアを開けずかずかと入り込む。 「蓮……」  やってきた門脇を見て、知己は嬉しそうに微笑むがそれも束の間。 「何?! ちょ、待ってって……!」  強引に下着を剥ぎ取ろうとする門脇を、知己は必死で止めた。  下着を押さえつつ 「だめ! だめだって! いきなり、やめろ! 何をするんだ!?」  知己がどんなに言っても、門脇は聞かない。 「やっ……!」  抵抗空しく、知己は門脇にずるりと下着を奪われてしまった。 「待て……!」  むき出しになった下半身の片足を掴んで、強引に脚を割り開く。  まるでものを掴み上げるかのような動作で、知己の身体を半ば宙に浮かし、逆さに吊り上げてしまう。 「やっ……!」  下半身を掴まれて不安定になった身体で、かろうじて腕が届くソファの端に指をかけた。  ソファに取り縋った上半身はやや下向きに、胸をソファの座面に押しつけ、門脇に掴まれていた為、腰から下は捻ったような形になった。  タンクトップがずり下がり、知己の胸の辺りに申し訳程度に纏わり付く。     
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