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いきなりの挿入に、衝撃を受けた。
(あんな風に平野を玩具みたいに扱って。しかも、股裂きみたいな姿勢もありえない。酷い……)
と思うものの、DVDを止めることはできず、食い入るように観てしまう。
(男の場合、そこじゃなく後ろを使うよな)
以前、嫌がる知己の後孔に指を突き入れた事を思い出した。
(我ながら、あのときは思い切った行動に出たもんだ。平野の手首の痣見たり、体中に残るキスマークを見て、理性の箍が吹っ飛んだもんな)
その時に触れた知己の唇の感触が、忘れられない。
それと狂おしいほどの嫉妬心。
すべてを奪い返してやると思った。
(後ろが自然に濡れる訳がないし、強引に入れたら、裂けちゃうだけじゃないか。平野が痛がっているだろ。やめろ、バカ。見ろ、やっぱり泣いているじゃないか)
脚を大きく開かされている為、泣き叫ぼうが無駄。
男優に最奥まで、ずくりと刺し込まれる。
知己似の人が涙を浮かべ
「いやぁっ……!」
と悲痛な叫びを上げた。
(やめろ、平野に何するんだ?!)
「やめっ……! も、抜いてぇっ!」
男優を押し返そうと抵抗試みる知己だったが、時折、善い所に当たるらしい。
「あっ……! うぅっ……!」
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