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男優は、応えるように激しく腰を動かす。
ぐちゅぐちゅという卑猥な音がしたかと思ったら、今度は泣きそうな声を上げて、知己は悶えた。
(平野……、そんなに求めちゃ、はしたないだろ。だけど)
すっかり善くなった知己は、男優のそれを、もっともっとと欲しがっていた。
そんな後ろがアップになり、根本まで銜え込んでいる様まで映し出されている。
ぱんぱんと肉打つ音と共に、知己はたまらず嬌声を上げていた。
「はあっ……、あぁぁ、んっ……!」
最奥を穿たれて、たまらず声を出していた。
(そんな乱れた平野もいい……)
家永は複雑な思いに捕らわれる。
(やばい……、俺……)
あの男優のように、無茶苦茶に知己を扱いたくなった。
泣いて叫んでも、善い所を攻め続け、やがて知己を屈服させてしまったら……。
そういえばあの時、家永は嫌がる知己の中に強引に指を差し入れた。
その指で中を掻き混ぜたら、知己は押し寄せる快楽に身を捩っていた。
抵抗もおざなりに、甘い声を上げていた知己を思い出した。
時折、身体をひくつかせ、切なそうに家永の指の愛撫を受けていた。
(だが、平野は折れなかった……)
DVDと現実の違いはそこだ。
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