想いの在処

6.デート

いい買い物したって、ニコニコしながら歩いていた。

「斎藤先生！」って呼ぶ声が聞こえて、
二人でキョロキョロ周りを見回した。

スケボー少年が二人、その後から可愛い女の子達がいるのを見て、女の子はうちの生徒だとわかった。けど、男の子はわからない。ダボっとしたパーカーにジーンズ、キャップにサングラスをかけてたから、、、。

「おう。ダブルデートか？」って、まさは自然に話しをしていて「そう。映画見て、これから飯行って、スケボーだな。ってか、斎藤先生、やっぱり美希ちゃんと付き合ってるんじゃん。ひでーな、嘘つくなんて。」

「違うって、たまたま暇してたから、買い物に付き合ってもらってるだけ、笠木先生に失礼だろう。」って笑ってた。

「先生たち似合うと思うよねー」って、女の子同士の会話に、「そのかなぁ。まだ、私も若く見えるかなぁ？」って答えたら、「全然、大丈夫」って言われて嬉しかった。

「黒田も、佐木もケガだけは、するなよ」ってまさの声に「えー、黒田くんと佐木くんなの？わからなかった。」って答えたら、みんなに笑われた。
「担任に忘れられるってどうなのよ。俺たち」って言うから、「普段と違いすぎるからだよ。」って答えた。