7.つたえる

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家に着くや否や、まさに抱きしめられていた。 「気がつかなくてごめんな。悠斗さんや武さんたちみたく大人じゃないから、わかってやれない。まして、昨日も心配かけたばかりだったのに」 「勝手にヤキモチ焼いただけだから、大丈夫。まさ、れんくんがスネてるの。」 れんくんは、迎えに来たのに抱き合ってる私たちが不満だったらしく、私の足に両手をかけて、めーいっぱい体を伸ばしていた。 「ごめん。ごめん。」とまさに抱かれたれんくんは、 撫でようとしたまさの指を甘噛みしていた。
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