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引っ越してきた時から不気味に思っていた。 蔦が絡みついて、どこもかしこも錆び付いてるボロボロの家。 そこに住んでいたのは1人のおばあさんだった。 父さんと母さん、姉さんと私で引越しの挨拶に行った時。 大きな背中の影からちらりと覗いた玄関は薄暗く、ダンボールとゴミと猫の餌で埋まっていた。 おばあさんは優しい声で 「これからよろしくね」と言って微笑んだ。
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