ケーキ屋

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そして、その翌年からあの予約電話が来るようになったそうです。 最初はまるで聞き取れず、店長も苦労したそうです。 私と同じように途切れ途切れの情報を繋ぎ合わせて予約を受けたのですが、 店長もまた私と同じで〇島としか、名前が聞き取れなかったそうです。 ですが、12月24日の夜6時過ぎ。 店の前に現れた男性を見て、店長は驚きました。 亡くなったはずの綱島さんが立っていたからです。 スーツは汚れ、足元は泥だらけ。 血の付いた紙幣を受け取り、クリスマスケーキを包装している間に綱島さんは消えてしまったそうです。 それに、何故か血の付いた紙幣までも消えていました。
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