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「もしかすると、未央ちゃんもう一回大浴場に行って俺と混浴したいとか? ウェルカムだぜ!」
そう言って太郎はケケッと笑った。
「変態、ふざけないでよ!」
「ハハッ、元気あるじゃん。嘘に決まってるだろう、じゃあな」
太郎は、バスタオルをブンブン振り回しながら、長い廊下を再び歩きはじめた。
「ま、待って!」
「は、まさかの?」
「違うってばバカ」
「じゃあ何?」
「え、えっとそのですね、あのですね」
「未央ちゃんなんなんだ?」
「幽霊じゃない、そう、お風呂が変なの」
わたしは、少し声を張り上げて言った。
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