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「う、うん。嘘みたいだけど本当のことなの」
「そ、そっか……」
太郎は何かを考えている様子を見せたあと、
「誰かを起こして風呂場を見てもらおうか」と言った。
「でも、皆寝てるよ」
「じゃあ、女湯だけど今から入りに来る奴いないだろうし、一緒に確認をしに行くか?」
「え、ちょっと見に行く勇気がないよ……」
あれほど、恐い思いをしてやっとの思いで部屋の前まで辿り着いたのに、またあのおぞましい大浴場に再び戻りたくはない。けれど……。
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