雪降る洋館に閉じ込められた

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再び、シーンと静まり返る。物音一つしない廊下に立っていると恐怖がじわじわじわじわと体の奥底から込み上げてきた。 どうしよう。どうしよう。大浴場には絶対に何かがいる。間違いなく……。 あれは嘘でも幻でもなく、わたしのこの目でしっかりと見た。あの血のようなドロドロとした赤黒いお湯と、まるで生きているかのような真っ黒な髪の毛。 太郎に一人で行かせたままでいいの? わたしは自問する。 ダメだ。わたしが話したから太郎は大浴場に行った、恐いけれどこのままにしていたら、後で後悔する。一生後悔することになるかもしれない。
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