雪降る洋館に閉じ込められた
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わたしは自分が一番大事。人の事は二の次なんだ、だけどそれはわたしだけではないはずだ。 こんな時でさえ、焦りを押さえきれないわたしと、どこか冷静なわたしの二つの感情がある。 そして、わたしは女湯の暖簾を潜り脱衣場の扉をそろりそろりと扉を開きながら、「太郎君、大丈夫? 何処にいるの?」と風呂場にいるはずの太郎に向かって呼び掛けた。
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