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「未央ちゃん、ちょっと疲れているんじゃないの?」
そう言って太郎は、さっさと部屋に戻ろうとする。わたしは腑に落ちないけれど、いつまでもこの不気味な大浴場に居たくはないので、部屋に戻ることにした。
「あ、そういえば俺風呂に入ってないじゃん」
太郎は、今頃思い出したらしい。
「た、太郎君、男湯は大丈夫かもしれないけれど、止めておいた方がいいと思うよ。部屋にもシャワーがあるんだしね」
「まあ、未央ちゃんがそう言うんなら、そうするよ」
太郎は納得していない様子だが部屋でシャワーを浴びてくれるみたいなので良かった。
そう、わたしがほっとしたその時。
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