2月14日

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僕はというと、やはり収穫0のまま帰ろうとしていた。 長田もどうせ0だし、 今年もだめだったなあ、なんて言い合いながら帰ろう。 「おーい、長田。帰ろう。」 そう思って声をかけたが 「無理!」 なぜか断られた。 「はあ?なんでだよ。」 不満そうな顔を向けてみると、 長田はいそいそと僕の隣にやってきて、嬉しそうな顔で耳打ちする。 「もう少し待ってみたら、何かあるかもしれねえだろ!」 馬鹿だこいつ。 「…そんなにチョコほしいならあげましょうか?」 「はあ?颯太からもらっても嬉しくねえよ! 収穫0のくせに憐れみを施そうとするな!」 「うるせえな、俺は帰るからな。 せいぜいチョコ集め頑張れよ!」 絶対チョコもらってやるからな!!!という決意の言葉を背に、 僕は教室を出ることにした。
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