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そして、誰も責めるべきではない。
あくまで私たちが選考した一方的な意思であり、君たちに選択する権利がある。
ここに残る者には、訓練と学習を行ってもらい、適性のある部署に所属してもらう。
私は、組織の仲間を求めているこの場に残ってもらうよう宜しくお願いします」
ざわついた体育館。
加藤は、壇上からゆっくり降りると元の席に座る。
「以上を持ちまして、緊急学校集会を終了します。気をつけてお帰りください。ありがとうございました」
匠は、自分が選ばれたような気がした。加藤と何度も目があった気がしたのだ。
多くの生徒が体育館から出て行く中、名簿に名前を見つけた者から、そこで表情を変え、立ち尽くす。
中にはその後、俯きながら、出て行く生徒もいた。
502013
匠の学生番号だ。
そして、すぐにここに残ることを決意した。
「(窪田の仇を討つのは俺やってことやな。どこに行ってもこんな機会くれはることはほとんどないやろうし、加藤さんにはついて行けそうな気がする)」
彼はそう判断した。
体育館に残ったのは全校生徒450人のうち、スカウトされた15人中の5人。
舞潟 匠(マイカタ タクミ) 男
牧本 叶(マキモト カナエ) 女
金糸雀 頼 (カナリア ライ)男
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