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「きっとなんとか時間を作って出来るだけ会いに行くでしょ? ひなた姉ちゃんはそういう病気なんだよ。もうすぐ死んでしまうかもしれない病気なんだよ。わかってよ! お姉ちゃんには今、お父さんの愛情が必要なんだよ」
「ん……うん……」と、またよくわからない返事。
でも今思えば、沢山の部下を持つ大会社の部長が、中学生の息子の言う事を素直に聞くことはできなかったんだ、きっと。
でもその日の僕は感情が高ぶってしまい、続けざまにお母さんを責めてしまった。
「お母さんもさぁ。現実逃避ばっかしてるよね? たいして面白くもないドラマを観たりゲームをしたり、お父さんの行動には一喜一憂するくせに、お姉ちゃんには『ちゃんとご飯を工夫していますよ』みたいな感じで気持ちが入っているようには思えない」
お母さんが僕から目線をそらした。
「そ、そんなこと……ないわよ……」
それでも僕はかまわずに続けた。
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