手汗

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名前も分からん奴の誕生日をどうあてろってんだ!」 何の手がかりもない俺がどうしたものかと悩んでいると、自分の携帯が鳴り出した。 見ると非通知の表示が。 「ん?誰だろう? はい、もしもし?」 携帯の奥からは何の返事もない。 「なんだ? 間違いか?それともイタズラ?」 携帯を切ろうとすると、何やら変な音が聞こえてきた。 ピーピーピーピーピー ピッピーピーピーピー ピッピーピーピーピー ピッピッピッピッピッ そして、音は鳴り止む。 しばらくすると、また同じ音が聞こえた。 「え?何だ? 携帯壊れたのか?」 繰り返される音に携帯を見るが、壊れているのかどうかなど分からず、繰り返される音に恐怖を覚え携帯を切る。 しかし、また非通知の電話は鳴り、出ると同じ音が。 「おいおい、これってもしかして、この箱の差出人じゃねーか? おい!誰だよお前!」 返事はなく、虚しく音だけが鳴る。 携帯を握る手に、じんわり汗をかき始めた俺は、慌てて外に出ようとした。 すると、今度はメールが届く。 知らないアドレスから届いたメールには、写真が一枚添付されており、恐る恐る開くと俺の実家の写真が。 「え?どうゆうことだ?」 そして、すぐに二通目のメールが届き、
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