第一話

7/12
前へ
/12ページ
次へ
 週を跨いで毎週、俺は太陽が陰り冷たい木枯らしが吹く仲、俺は実家の近くの商店街を歩いていた、静けさが侘しい気持ちが漂い、それを助長するように、近くの大型スーパーが賑わいを見せていて、とてもじゃないが商店街の前をのんびり歩く気にはなれなくて、少々早歩きで歩いていた。 ここら辺は、知り合いのおばあさんやおじいさんが店をたたみ、別の仕事に移った人達も数多い。まだちらほら店をしている人達は、近所の子供達がおつかいに来ては、お店の店主が親しみ深くにこやかに 『お帰りーいらっしゃい。』 と言って出迎える。 近所付き合いがいいここら辺一体はこんな感じで和やかに日々が過ぎている。 俺も小学生の頃はここら辺によく買い物をしにきていた。よくおまけのチョコレートを貰っては喜んでいた。 日に日に錆びれがましていく、商店街をなんとかしたいとも思っていた。この頃の景気はどうのこうのということや、知り合い同士が立ち話しているところを見受けられることだけが救いなのかもしれない。ーープルルルル.....電話を取ると、優の元気そうな声が聞こえてきた。 『もしもし優元気そうだな。』 『おお。そうなんだよ。元気♪』 『一目惚れした子執念で探し出したよ。』 『そうなんだ。よかったなー。』 『おお。』 『前駅で一目惚れして、ずっと探してて、やっと見つけたんですって伝えた。連絡先教えて貰った。後で写メ送る』 『うん。』     
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加