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「よっくんだって、ウチが告白されて困ってた時冷たかったじゃないっすか……。ウチも異性とデートとかしたことないので、聞かれてもよくわかんないんすけど」 「はっ。いや、そうだな。うん。俺が、間違っていたよ。女の子の気持ちは女の子に聞くのが一番だと思っていたが……うん」 「言えよ。最後まで言葉にしろよ。ウチだって立派な女の子っすよ! ほら、現役JKの意見教えてやるから耳の穴かっぽじってよく聞け!」 「いや、無理しないでいいよ。それにぼさぼさの髪とよれよれの白衣着た女に女子を唱えられても耳に入ってくる気がしない」 「むっかちーん。これは世を忍ぶ仮の姿であって、ウチが本気出せばウチ一人でこの世の女全員のことを把握できるくらい女子に精通してるっすよ」 「それ、世を忍び過ぎて自分の女の姿を見失っているだろうが。お前を見る限り俺の方が女子力あるぞ」 「ほーん。いいでしょう。それなら勝負をしましょう。ウチが勝ったらウチを女神として崇め奉り言うことを全てを聞け」 「いいだろう。その代わり、俺が勝ったらお前は女子を今後一生名乗るなよ」 「上等っすね」  売り言葉に買い言葉というやつだろう。どう考えても不毛な勝負ではあるだろうが、言ってしまったからには負けるわけにはいかない。それに常日頃から不満には思っていたことだ。     
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