第二章 因堂氏の部屋を訪れるもの

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家鳴りが 続いていたら 確かに一週間もしないうちにおさまったそうで。 まあ よかったと思ったのもつかの間  次は 夜中 0時過ぎ頃 いきなり 隣の部屋と因堂氏の部屋との境目にある壁が  ドンドン ドンドン ドンドン と数回 叩かれたので こちらも  逆に 叩き返し ドンドン とやったら ドンドン ドンドン ドンドン と三倍返しみたいに叩かれたので こいつは無視した方がいいや きっとお隣さん 危ない方なんだろうって その晩は そのまま寝たそうだが はてさて それがまた 翌日も またまた 翌翌日も繰り返されては いい加減 頭にきた因堂氏 マンションの大家さんにメールでこれこれこういう状況なんですが なんとかしてくれませんか?と送ったところ 意外な返事が いいえ 因堂さんの隣は今 空き室ですよ って おいおい これには 吃驚仰天しては ともかく 因堂氏の姉が近所に住んでるので そこや ちょっと 都内に遊びに行ってはホテル泊まりなどして 数日間 家を開けたら 叩かれなくなったとか そして 平穏無事な日々が戻ったかに見えるも 続いて 明け方に 子供たちのはしゃぐ声が いきなり 下の階から響いてきたとか そこで 所長 「まあ 明け方っていう時間はあれ。ですが 子供が騒ぐことくらいあるでしょう たまには」と 言えば またまた 不可思議な答えが。。。。 「いえいえ うちのマンション まず子連れいないんですよ はい たまたま やって来てたと思いますよね が うちのマンションには 一階 誰も住んでいないんですよ」 「って言うと また空き室とか」と私 白鷺も 何気なく思ったこと口走っていましたが これにも 異様な答えが 「いいえ 私の部屋が二階で その下は 大家さんの工場の倉庫なんですよね しかも 」 所長もまた不思議な顔つきで「しかも。。。。なんですか?」 「一年ほど前に撤収しては近所の会社が今使用中でして 子供が入り込む余地なんぞありません」 それを聞いて 私 背筋がぞくって来ちゃいました が 流石 所長は違い 「それも数日 続いたのですか?」と質問 「流石に それは 毎晩ってこともなくて 週に一、二回でしたが ただ ドタドタ 走り回る音は 数日続きましたね」 うむ 所長 それを聞いては 腕を組み 少し考えています
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