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どれくらい叫んでいたのでしょう。
私は疲れて、しばらく気を失っていたようです。彼女がそっと私のそばにすり寄ってきていました。
不思議です。
今まで怖くてたまらなかったのに、
今では私に優しい安心を届けてくれます。
しばらく彼女は無言のまま、時折心配げに私の方を見ます。
多分この時、私の常識は、初めて彼女に心を許したのだと思います。
私は彼女に、この世界で辛かったこと、寂しかったことを涙ながらに全部話しました
彼女は黙って私の話を聞いてくれました。
話しながら、私は彼女にものすごく心を許していることを実感したのであります。
私の話を聞き終えた彼女は、優しく、二つの腕で私を包みました。
華奢な両腕から彼女の温かさが伝わってきました。
「君は、、、卑屈になっていたんだよ。
、、、そのせいで、、、あるはずのものが見えない、、、:世界:が不幸だと信じたせいで、、、幸せが見えなくなっていた。」
彼女がクスクスと笑っているのが伝わりました。つられて私もクスクス笑います。
視界がやけに明るくなっていました
「上を、、、見てみて。」
私は言われた通り上を見ました。
そこには幸せの象徴というものが、キラキラと私たちを見つめております。
嬉しくて、嬉しくて、私は、彼女を見ます。
彼女はニッコリと微笑みました。
2つの大きな瞳を私の方へ向けながら。
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