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端から端。
長い距離があるにもかかわらず彼女の声はしっかりと俺の耳に届いた。
後で、しっかりと友達に殴る事を決意し彼女の所まで行くことにした。
明日はもうこの土地にはいない。
気持ちを伝えるとしたら今日しかない。
そう思い、彼女の所に行った俺は息継ぎもせず気持ちを伝えた。
「ずっと、ずっーと君の事が好きでした。俺は明日にはもうここの土地にはいないけど絶対忘れません。だから、これからも連絡してもいいですか?」
そう言って、俺は耐えきれず顔を下に向けた。
忘れていたがまだ教室にはクラス全員が残っている。
と言う事は…
やっちまった…
と思いながら足の向きを変えようとしたが彼女の声が立ち止まらせた。
「…私もずっとあなたの事が好きでした。今では好きっていう気持ちよりもそれ以上の気持ちがあります。あわよくば……付き合ってはいただけないでしょうか……。」
俺は最初、彼女の言った言葉を理解できないまま立ち尽くしていたが、理解したと同時に彼女を抱きしめた。
「もちろん、付き合います。俺の方こそ付き合って下さい。」
彼女は俺の腕の中で頷いた。
そして、クラスのみんなが俺と彼女をもみくちゃにし、笑顔で祝福してくれた。
明日にはいないけど、絶対幸せにする。
また、会った時は……
そう思ってー
○年後…
「明日は結婚式だね。緊張する。」
「俺もだよ。」
そう、俺達は大人になって結婚をすることになった。
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