4.マウント、噛み噛み

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最初は、コルセンが地方にあることを、残念に思っていたが、この際、それを考え出したのは誰かは知らないが心から感謝したい。 ありがとう!知らない人だけど! 「では、会いに行きます。」 「先生!お忙しいですよね!」 「あなたに会えるなら、どこにでも行きます。」 手をキュッと繋がれる。そして、真っ直ぐな瞳。 「あ…の、お会いしたの、今日が初めてですよね。」 「でも、お互い存在は知っていた。ロマンティックじゃないでしょうか…。」 うっとりしないで…。 「それに、あなたは僕が嫌いではないですよね?何が気になったんです?顔?」 「違います!」 うっ…このタイミングで…。 「じゃあ、何なんですか?」 「嫌い、ではないです。でも、よく存じあげないですし…。」 「これから、お互い知っていけばいい。」 お願い…もっと知りたいんです…と耳元に囁かれ…。 またっ…。 さすがに直接耳元で囁かれると、ビクッとしてしまう。 「ね、何でそんな顔してるんです…?」 絶対、絶対、言いたくない! このガチな声フェチの人の声に、腰が砕けそう、とか言いたくない! なんだか!! 「じゃあ、最初は話すだけ。会ってもいい、と思ったら会ってください。」 ニコッと笑顔を向けられ、つい、こくっと頷いてしまった結衣だ。 そして、その場で電話番号とかメルアドとか、果ては、メールアプリのIDまで交換して、また、連絡します、とホテルまで送ってもらった。 部屋に着くと、結衣はベッドにヘタリ込む。 何?!何?!何が起きたの? うっ…変態にマウント取られてるんじゃ…。   
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