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分かるよね!大人なんだし。
察するよね!普通。
気持ちだけで充分て、断り文句だよね!
「結衣さん…、そんな僕とあなたの間にそんな水くさい。気持ちだけでは、伝えたいことも伝わりません。僕は伝えたいことは形にする主義です。」
マジ、主義とかどーでもいいわ。
「昨日、あなたが僕のことを知りたい、と言って下さって、こうふ…いや、嬉しくて寝られませんでした。今日はぜひ、僕のことを知ってほしいんです。」
品があり、甘やかな雰囲気。
けど、興奮…とか言おうとしました?今…。
え?知りたいとか言ってないし。
「知りたいって言いました?私?」
「存じ上げないって、そういう意味ですよね?」
存じ上げない、つまり、知らない、からの知りたい??
曲解!!察しないくせに、その曲解!
この人の頭はどうなっているのだろうか。
税理士なんてしてるくらいだから、頭はいいはず。
うん、回転のよさはすごく感じる。
ただ…方向が、違うんだよー。
「ウニ鍋とか食べたことありますか?」
「うになべ…?」
しまったぁ!つい、聞き返してしまった!
だって、だって、ウニ鍋だよ?!興味津々だよー。
にこっと笑った蓮根が、スマホの画面で雲丹鍋なるものを見せてくれる。
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