「青鬼」

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「青鬼」

昔々、とある山のふもとに赤鬼と青鬼が住んでおった。その山の近くには、赤鬼と青鬼以外の鬼は住んでおらず、その分二人はお互い唯一無二の存在じゃった。 そしてその関係は、ずっと続くものだと思っておったのじゃ。 ある日のこと。 赤鬼と遊び、疲れて家に帰ってきた青鬼はなんだか急に頭が痛くなった。 じんじん、と頭が内側から痛む。 まただ、と青鬼は思った。 ここ最近、ふとこのようなひどい痛みが体のあちこちからする。 自分は一体どうしてしまったのだろう。
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