「青鬼」

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ただ、どうしても赤鬼に伝えたいことがあった。 動かしづらい足でも力を振り絞って家へ行く。 そして、紙をとり、震える手で手紙を書いた。 書き終わると、行けるところまで遠くへ行こう、と思った。 赤鬼にこんな姿を見られたくなかったからだ。 とにかく必死に、もがくように遠くへと歩いた。 深い深い森の奥深くへと歩く。 突如、とても立っていられなくなるほどの、とても耐えられなくなるほどの、頭痛がした。 うっ、と呻き声をあげる。 青鬼の頬に、一筋の涙が流れた。 赤鬼は果たして上手く子供達と仲良くなれただろうか、と青鬼は考える。 どうか自分が居なくなっても笑顔で親友が毎日を送れることを祈った。
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