「赤鬼」

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しかし、青鬼は家には居なかった。 扉に貼り紙がしてあり、こう書いてあったのだ。 【親愛なる赤鬼くんへ。君がこのまま僕と仲良くしていたら、人間が君のこともまた疑うかもしれない。だから僕はこの地をしばらく離れます。またいつか会う日まで。ずっと君の友達、青鬼より】 赤鬼は激しく動揺した。 理解出来なかった。 自然と、瞳から涙が溢れてくる。 「どうして……?青鬼くん……」 自分は何をしてしまったんだ、と後悔と混乱が押し寄せてくる。 「うわぁぁぁぁぁ!!!」 赤鬼はその場で泣き崩れた。
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