出撃の時

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たかなみ型護衛艦はあきづき型護衛艦よりも さらにひとつ前の艦種である。 あさひ型やあきづき型と比べると 確かに能力は劣るものの、 同時に4つの飛行目標と交戦が可能であり、 対潜能力も同時期に建造された他国の 軍艦より頭ひとつ抜けている。 さらにこのたかなみには 海上自衛隊初の試みといえる "ある秘密兵器"が搭載されており、 そういった点でも艦隊を構成するのに 欠かせない重要な艦と言えた。 さらにその後方、いずもから それぞれ5kmの間隔を空けて いずもの両翼に展開する艦艇こそ、 軍事に明るくない人間でも一度は耳にした ことがあるであろうイージス艦。 こんごう型護衛艦1番艦こんごうと まや型護衛艦2番艦たかおである。 そして、2隻のイージス艦のさらに 後方内側にはむらさめ型護衛艦 1番艦むらさめといかずちが着いた。 以上7隻の護衛艦がいずもを 護衛しつつ、小笠原諸島海域を 目指し、18ノットで南下を開始したのだった。
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