「神風の記憶」

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ギラノ「…ん、!おい、、アレ名賀の親父じゃねぇか?」 万歩「あ、ホントだ、、」 ギラノと万歩の視線の先には哀愁漂う中年が眉尻を下げながら海物語を遊戯していた…そう、誰もが傷だらけの中で生きている、出さなければならない、アドレナリンを…絞り出さなければ、エンドルフィンを…! 非ノーマル白楽店 万歩とギラノはアマ海物語(一ぱち)に座った、万歩 ギラノ1000円づつ遊戯、、当たりなし… 万歩「ちょっとお前これ清算して来いよ」万歩ギラノにパッキー手渡す ギラノがパッキーを精算機に入れると4000円が表示された、、 万歩「2000円づつ、、行くか?」 ギラノ「…ああ、」 ギラノ 万歩同時に千円投入…が、当たりなし… 万歩「ふぅ、。じゃ行くか」 ギラノと万歩は顔を見合わせ頷くと最後の千円札を投入した、覚悟を決め深く頷いた万歩の姿はまるで耳当てのぼうしを被った神風特攻隊の若者のようであった、ギラノはなんだかとても懐かしく前世の戦友と再び今世も前世と変わらず今世を同じように生きている様な不思議な感覚に浸っていた。 その時、、ギラノは投入しかけた千円札を引っ張りだした! 万歩「!!おまえやんないの!」 ギラノ「ああ、ちょっと様子みるわ」 万歩は困惑していたが既に万歩は投入完了しておりジャラジャラと玉が出てきていた、万歩にしてみれば覚悟を決め一緒に敵の戦艦に 突っ込んだ所でギラノが引き返した気分である感は否めない。 万歩当たりなし…終了 ギラノはスケ番(一ぱち)に座ると何とこれが200円でヒット!単発だったもののすぐに引き戻し2箱になる、、 ギラノ「そう、この展開…センス、直感、冒険、最近の俺に欠けていたものだ…どうも岡山では保守的な個人プレーしかできねぇ、それは「魅せるパチンコ」をしてねぇ、する気も起きねぇからだ! ギラノの隣の銭形に万歩が座った 、万歩はポケットから千円札を出して投入した。 ギラノ「!生きてやがったか!抜け目ない奴め、きっとウィスキーのボトルに帰りの燃料でも詰めといたんだろうな!」 万歩大当たり引けずギラノの台を引き継ぐ、ギラノ銭形に移りすぐに大当たりゲット! しかしその後ギラノも万歩も出玉を飲まれ双方一箱の時点でギラノは海に帰り万歩は宇宙戦艦ヤマトで散って行った… 帰り際ギラノは万歩に蕎麦をおごってもらい必ずや帰って来ると言い残し地元をあとにした。 続く
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