14人が本棚に入れています
本棚に追加
A:「なんで? おまえさ、自分が思ってるほど、全然肉ついてないぜ。こんなひょろひょろの体、全然力が入らないし、もうちょい肉つけろよ。なっ」
B:「ヤダヤダ、せっかくダイエットに成功したのに!」
A:「俺は健康的な女子が好きなの!」
B:「あなたの好みなんて興味ないし! お願いだから、私の体で好き勝手に食べないで! なんなの、そのおなかっ」
A:「あー、まだ食いたんねー。腹が悲鳴をあげてる~」
B:「あげてない、あげてない。気のせいだから! もう、早く元に戻りたい。このままだと私、豚になっちゃう!」
A:「豚といえば、きのうの焼き肉、うまかったなぁ」
B:「はあ!? 焼き肉!? そういえば、なんか臭うと思ったら、なに焼き肉なんて食べてんのよ。ヤダ、もう耐えられない! 私の青春! せっかくダイエットしたのに!」
A:「まあまあ、そんなカッカすんなよ」
B:「今日こそ、元に戻ってみせるんだからっ!」
さて、二人の体が元に戻るのは一体いつのことやら。
B:「馴染みだした自分が怖いんだけど……」
A:「もういっそのこと、この体で生きていくか」
B:「それだけは絶対にイヤだから」
The END
最初のコメントを投稿しよう!