つきあう

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A「念願の飛行試験受かったって? 良かったね!」 B「まぁな。これでやっと、沢山の人達に月を見せに行けるよ。……ところでさ」 A「ん?」 B「今度、一緒に月を見に行かないか? 二人きり、でさ」 A「うん? 良いよそんな勿体ない! 私には羽があるんだから、何時でも飛んでいくよ」 B「(流石はスズメの擬人化。俺が竜宮城に行っていた間に、擬人化マシーンなるものが出来ていたんだから、笑えてくる。本当に、何もかもが変わってしまった。さしずめ、今時あんな古びた飛行船に乗りたがる俺は時代遅れなのかもな)」 B「そうか。そうだよな。自分の羽で十分だよな」 A「うん。折角B君が一生懸命勉強して取ったその資格を、私情の為に使っちゃ駄目だと思うんだよ」 B「……Aちゃん」 A「だから、会おう。私は私で飛んでいくから。月で合流した後で、デートして欲しいです」 B「……うん!!」 了
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