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二千年前、地球は一度滅びた。生き残ったのはタフな人間と、あの世にいた神様や亡者みたいな魑魅魍魎の類。そして、僕のような神聖なるキュウビ一族だけだった。その後色々と争いが起こったけれどその辺りの話は好きじゃない。
五十世紀の今は平和な世界になったものだ。僕ら一族は神に使える義務があるけれどそんな業務から免れることも許される世の中。毎日自分の好きな職場でちゃんと働いて、女の子と遊んでの繰り返し。こんなに幸せなのに、暗い話なんて語る気にはなれない。
そう、目を背けてしまえば大抵の嫌なことは忘れられるんだ……
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