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 時は戦国、乱世の時代……  暴行・殺人は言うに及ばず、夜討ち強盗当たり前。  江戸時代に美化された〝武士道〟などという道徳も幻想に過ぎず、皆、生きるか死ぬかの瀬戸際で、その日その日を生き延びるためだけに必死で足掻き、もがいていた。  そんな中、因果応報――即ち「原因があって結果がある」というこの世の摂理を唯一無二の己が正義とし、その正義を貫いて戦う者達がいた……。  その名は呪士(じゅし)。  これは、そんな呪士となったまだ若き一人の少年が、自らの誇りと信ずる道を胸に、混沌とした無法の世を駆け抜けた物語である。
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