HEAT春の陣 中編

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HEAT春の陣 中編

昼食を終えホールに戻ったチームHEAT、新台抽選に当たったので田所はタロウ、万歩はガンダム、ギラノ、吉沢は北斗(ギラノが田所の北斗を引き継ぐ)で勝負となる… PM3:00… ギラノの一万発以上あった出玉も飲まれはじめるが吉沢が好調で10蓮越え!後ろの田所の出玉表示も一万7000発オーバー! ギラノ「ふふふ、吉沢よ、おもしれぇだろ~?パチンコって奴はよ!この世で最高の娯楽だよなぁ!」 吉沢はダルそうに首を一回転させていた… ギラノ「!!」 な、なんてこった…こいつは幻かい?なんだってこいつはこんなに好調子爆裂マンモフウレピー状態でダルそうに打ってやがるんだ! し、信じられねぇ、あ、ありえねぇ…だ、だってよ、次だぜ、次もしすぐに引き戻したりしたら、また爆裂するかもしれねぇだろ?、 そ、想像力がない?いやありえねぇ!ニュータイプか?」 しばらく静寂が続き吉沢が口を開く… まだ打つんですか? ギラノ「!!」 「ん、、ああ、、、打つよ…」 「…まだ打つんですか?……まだ打つんだよこの野郎!まだ打てるんですか?だろ馬鹿野郎!打つんだよ!鳩がホップコーンにがっつくようにウキウキで打つんだよ! な、なんてこった…こいつはマジでこの現役最高MAXスペック最強機を「飽きて」いる、あ、ありえねぇ事だが目の前の事実は、じ、事実として受け止めなければならねぇ…最高の、俺の腕によりをかけた最高のディナーを一口で台所の三角コーナーにぶち込まれた気分だぜ!… 無理もない…パチンコ素人である吉沢が如何に好調台を打った所で長時間のパチンコは素人には苦痛が伴う。免疫のない吉沢にとっては台の発するフラッシュや騒音、硬いイス、全てが「楽しいパチンコ」の妨げになるのだ。ギラノにとってみれば「騒音」や「フラッシュ」は花畑、小鳥のさえずりのような物であり少し固めのイスはパチンコの白昼夢からかろうじて現実へ引き戻してくれる程よい刺激なのだ。ギラノがダルそうに打っている吉沢を見てイメージしたものは映画「時計仕掛けのオレンジ」で交響曲を聴かされるアレックスであった」
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