百万年時計

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ああ…… それにしても… 勝ちてぇなあ………… 繰り返す… 同じ過ちを… 気がつけ!気がついてる?とっくに…なぜ?破滅衝動?エネルギー?ムダ遣い?アレ?もう無くなった……… わかった…… もうわかった…… 十分にわかった… この堂々巡りは、、、 俺だけの… グランデ(特権)…! もう分かった…もうコリゴリだ… もうウンザリだ…そんな嘆きの果てに出てくる言葉…「もうやめよう」 順道な流れ… 時計の針が時を刻む様に正確に繰り返し刻まれるギラノの「負」のパターン、無限ともとれる膨大な「繰り返し」の時間の中でギラノに芽生えた微かな変化、、、 百万年間時を刻み続ける時計があった…ある時時計は自身の境遇に気付く、時計は囚われた自身の境遇を呪った、時計が自身の境遇を呪いながら刻み続けた千年間、飢餓…疫病…核戦争…暗く、混沌として恐ろしく「長い」千年であった。 しかし千年後、再び時計に変化が訪れる、時計は自身の呪われた境遇を「時を刻める特権」と捉えたのだ。それからの千年間、世界は幸福感に包まれた、人々は幸せに酔いしれめまぐるしく時は流れた。時の進み方が恐ろしく「早い」千年であった… 悲楽、善悪、陰陽、吉凶、すべての事象は互いに消長を繰り返していく、この輪廻という名の円形プールで、、流れやハコは変わらない、ならば明暗のスイッチは何なのか?悲観した顔でプールを回る者と笑顔でプールを回る者の違い… それはとらえ方の違いでしかないのである。 ギラノは悟った、そして目から鱗が落ちた… ギラノ 「あと半年…iPhone5ももうすぐ手に入るし試験に受かったら五万貰えるし最高だぜ!次のHEATまで適当に仕事して漫画読んだりしてダラダラ過ごすぜ!ヒョウ!楽しい~!」 続く
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