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おいでおいでをされる
その後、たくさんのメイドの間を通りぬけ谷川の命令を受けたメイドが香織を客室へ案内した。
「うわあ!なに、この部屋」
濡れた寒さも忘れるほどのゴージャスさ、香織の住んでいるワンルームマンションの何倍もありそうな広さだった。
「うわぁ、シャンデリアだ」
とにかく大きすぎて重そうで落ちてきやしないかと心配になるほどの豪華なシャンデリア。
「今、地震があったらどうしよう」
香織は部屋中を見まわしていく。
床は大理石なのか、スケートができるほどにピカピカに磨かれていたし、壁も驚くほど白く輝きを放っていた。
ソファやカーテン、ラグマットなどは素材はわからないが、なんせゴールドに輝いていた。
先に部屋に入ったメイドが1つのドアを開けた。
「では、こちらのバスルームをお使いください。あと、濡れたお召し物は、中にございますBOXへ入れて置いてくださいませ。お洗濯して乾かしてから、お返し致します。お召しかえのお洋服も、すぐにお持ちいたします」
そう言うと丁寧に頭を下げメイドは出て行きドアを閉めた。
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