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……なんか、無性に悔しくなってきた。
僕がいつまでもヘタレだと思うなよ……!
僕は、
ホットドッグを持つ君の両手を包み込むように掴むと、
そのまま顔を寄せてガブリ!と食べ掛けにかぶりついた。
A 「なっ……!」
今までで、一番近づいた君と僕の距離。
いつか、この距離だって……きっと越えてみせるさ。
B 「答えは④その他。
……君のことが、好きだから」
見る見る間に、君の頬は赤く染まる。
A 「……のくせに……生意気っ!」
B 「出た、ジャイアニズム」
A 「も~……」
降参!とばかりに項垂れた君の手には、
半分以上残ったままのホットドッグ。
B 「それ、君が残り食べてもいいよ」
A 「……無理。もう、味わからなくなっちゃった」
Fin.*
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