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次の瞬間、嫌な予感がした。
勝又の顔を見たくない。
だが熱い視線を感じ、つい勝又を見てしまった。
奴は少年のように目を輝かせながら、「行ってみようぜ!」と言った。
どうせ断ったところで、しつこく誘ってくるのだろう。
俺じゃなくても、別の社員が犠牲になるだけ。
仕方なく、俺は承諾した。
男の話によれば、その店が開くとしたら夜だろうと。
だから、俺たちは、一度会社に戻ることにした。
会社に戻ると、勝又の話は嘘だった。
昼食にどれだけ時間がかかっているんだと、上司に怒られた。
仕事の合間に時間ができ、その商店街のある駅を調べると、会社からは電車で三つほどの町にあることがわかった。
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