目と鼻の先

12/17
前へ
/277ページ
次へ
一人での撮影と、雄大さんとのカップルショットを撮り終えて、ようやく女性誌のスタッフ達が帰って行く。 はあ。やっと終わった~!速攻で着替えてやる! 「あれ?オレの服・・・」 会議室の奥へ入って、ハンガーに掛けたハズの自分の服を探すが、無い。 「え?なんでねーんだよ!どこ行ったオレの服!」 「涼太、なに騒いでんの?」 先に着替え終えていた雄大さんが、パーテーションの向こうから声を掛けてきた。 「オレの服無いんすよ!雄大さん知らないですか?」 「なんで俺が知ってるんだよ。入るぞ」 そう言って雄大さんがパーテーションの中へ入ってくる。 「あ!そうだ!さっき雄大さんが着てたやつ、オレ買取して・・・」 「広報のやつがもう持ってったけど?」 「ええ!?」 ガーン・・・どうしよう・・・
/277ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1101人が本棚に入れています
本棚に追加