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「とにかく、さっさと帰るぞ!っ痛!」
歩き出してすぐに踵に痛みを感じて、見てみると、靴擦れで皮が剥け血が滲んでいた。
「大丈夫か?おんぶする?」
青が傷口を見て心配そうに顔を覗き込んでくる。
「いい。大丈夫」
こんなんでおんぶまでされたら、末代までの恥だ!(青と一緒にいる時点でオレが末代か・・・)
「じゃあ、ハイ」
右手を差し出してくる青。
・・・手、繋げって事?
「今の涼太見て、誰も男だなんて思わねぇよ」
・・・クソ。
渋々青に差し出された手を握り返す。
マンションの前まで来て、青の足が止まる。
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