ご乱心

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ご乱心

部屋に帰ってすぐにパンストを脱ぐと、皮が捲れて赤くなっている踵を、青が消毒して抗菌薬を塗って絆創膏を貼ってくれる。 「さすが。医者なだけあって手際いいじゃん」 オレが褒めると、ふ、と嬉しそうに笑顔になる青。 「オレ着替えてくるわ」 ソファから立ち上がり、自室に行こうとするオレの履いているスカートが後ろからバッと青に捲られる。 「・・・オイ。やめろ。いい歳こいてスカート捲りかよ。小学生か!」 「んー。ボクパンじゃ色気ねえな」 当たり前だろ!スカート履いてる男に色気を求めんな! スカートの裾を捲り上げて、青がオレの下着を引き摺り下ろす。 「おい!やめろって!」 「コレもっかい履いて」 さっき脱いだ肌色のパンストを青に手渡される。 ・・・は? ノーパンでこれを履け、と? 「・・・嘘だろ?」 「本気。履いて」 「そんな恥ずかしい事できるかよ!おまえ、寝不足でおかしくなってんじゃねぇよ!」 絶対無理!
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