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「ってここ、青んちじゃん」
実家の前に車を停めて、涼太を連れて家の中へ入る。
「いらっしゃい、涼太くん。久しぶりね~。高校生の時から全然変わらないじゃない。相変わらずカワイイわ~」
「おばちゃん、ご無沙汰してます。おばちゃんも全然変わんないじゃん。相変わらず若いね」
「いや~ん。も~!ほんとうまいんだからぁ!」
涼太に、若い、と言われて舞い上がる母。社交辞令だっつーの・・・。
「涼太くん、コーヒー苦手よね?ココアでいい?」
「ありがと、おばちゃん。オレがコーヒー嫌いなのも覚えてくれてるんだ。さっすが!」
「母さん、話あんだけど」
仲良さげに話す二人の間に割り込む。
何かを察知したのか、母が俺たちをリビングのソファに座るように促す。
「なんの話かしら?」
母の問いかけに、涼太もきょとんとした顔で俺を見る。
「前にも言ったけど、俺、涼太が好きだ。結婚とかできないけど、ずっと一緒にいたいと思ってる」
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