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「おっちゃん、お久しぶりです。お邪魔してます」
涼太、何ふつーに挨拶してんだよ!
「涼太か?久しぶりだな。・・・で、どこに青の嫁がいるんだ?」
「オレです。ふつつかな嫁?ですけど、よろしくお願いします」
涼太は立ち上がり、父に向かって深々と頭を下げる。
ちょ・・・。ほんと空気読んで涼太・・・。
親父の顔が引きつってるから!
「おい、お前達ふざけてるのか?冗談にしちゃ・・・」
「おっちゃん!」
今にも怒りだしそうな父の手を両手でぎゅっと握って、上目遣いで見上げる涼太。
「オレ、男だし子供も産めない。でも、ちゃんと稼いで、青を幸せにするから。だから、いい?」
涼太のキラッキラの上目遣いに、父が怯む。
「やっぱ、・・・だめ?オレ、おっちゃんとおばちゃんの家族になれたらなって・・・」
涼太が悲しそうに肩を落としてみせる。
「・・・す、好きにしろ!もう子供じゃないんだ。自分たちで決めればいい!」
・・・親父が落ちた・・・。しかも、なに顔赤らめてんだよ。
まあ、俺の親父だもんな。好みが似てる可能性はあるからな・・・。
にしても、涼太・・・。いつの間にこんなスキル身に付けたんだよ!
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