2 縮まる距離

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「ねえねえ、あおちゃん、明日はお休み?」 「そうだけど…?」 「提案です!今夜、泊まってかない~?」 「泊まってくって、作業の邪魔になるだろ?」 「ならない-!俺があおちゃん不足なの、補充したいよぉ」 「意味分からん」  背中にグリグリ頭を押しつけられて、割と痛い。会話しながらも洗い物を開始する俺に、啓太はしつこくあおちゃん~と名前を呼んできた。 「はいはい、分かったよ。作業進まなくても俺のせいにすんなよ」 「やったぁ!あおちゃんイケメン~」  イケメンにイケメンって言われると腹立つな。言わないけど。  上機嫌で作業へ戻って行く啓太を見送りながら、後でデザートでも買ってきてやろうなんて甘やかす事を考えてた俺も、間違いなく機嫌は良いんだろう。
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