5 グッバイXXX*

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 とりあえずいつも通り体と髪を洗う。いつもよりも念入りに時間をかけて洗ってはみたけど、全くの時間稼ぎにはならなかった。逃げ場なし、もう腹をくくるしか無い…!  決意と共に、出しっぱのシャワーの栓を強めに締める。シャワーが止まった風呂の中は、湯気が充満していて暖かかった。  シャンプーのボトルの隣へ差し込んでいたカミソリを手にして、深呼吸。刃先を一回だけお湯にくぐらせてから、腹の下へカミソリをあてた。断髪式だ…!  気合いを入れて滑らせると、想像以上になめらかな動きでカミソリは移動する。産毛を刈り取られツルツルになる下っ腹…。少し下へずらして、とうとう上の方の毛へカミソリを入れた。  女性用についてた刃の周りの装備って、石けんだったんだな…泡立って毛になじんでくるお陰で、剃りやすい気がする。  ミレイユの露出を考えると、結構剃っておいた方が良いんだろうか…これぐらい?もうちょっと?を繰り返し続けると、3センチ強は毛が消えていった。  シャワーで綺麗に流して、剃り残しをチェックして…そして鏡に映るのは、大分毛が消えた俺の股間。  上の毛はもう良いだろう…問題は、下の毛だ。足の付け根辺りから少しずつ、本当に少しずつ剃っていく…なんか、女になった気分だ…。この年になって、陰毛の処理をするなんて、夢にも思わなかった。  ◆ 「もうちょい、かぁ…?」     
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