6 ひみつのとっくん*

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 ひたすらにごめんなさいって繰り返されて、大丈夫だって返しても納得してくれなくて。何がそんな不安なんだと聞けば、嫌いになったんじゃないかと不安でと返された。嫌いだったらとっくに帰ってるって呆れ気味に答えたら、そりゃあもう、大好き連呼で大泣きが始まる。  ごめんね、いいから、嫌いになった?なんない、あおちゃん大好きぃの無限ループを繰り返し、泣き止んだのなんて朝方だった。俺たち普通に仕事あるのに…。  死んだように仕事をこなして定時で帰り、即寝。それでも次の日の朝まで引きずってた睡眠不足。なるべく今日も早めに寝ようと思い、早々に風呂まで済ませて部屋に引き上がった。  ベッドに横たわり、スマホの電源を入れる。そういえば、今日は一回もゲームをしてなかった事を思い出して、ファンタジックアースのアイコンをタップした。  真っ暗な画面から一転、起動したホーム画面で、ふわふわ上下に動いているミレイユの姿が表示される。  動く度にふわっと揺れるスカートが、絶妙に捲れて上にあがり際どい所で下に降りる。そんな見えそうで見えない動きを繰り返すキャラクターを、少し前までは可愛いと認識していたはずなんだけど…  お前、なんでそんな際どい格好してるんだよ、と憎しみを込めて白いミニスカートをタップする。『な、何よっ? そんなジロジロ…見ないでよぉ!』ツンデレ代名詞のようなセリフが、小さな端末のスピーカーから中毒性のありそうな萌え声で流れてきた。 「はぁ…」     
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