6 ひみつのとっくん*

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 深くため息をつくと、スマホを暗くして枕へ投げ捨てた。  ログインボーナスももらったし、このまま寝ようかと目を閉じて数分。枕を伝ってスマホのバイブを感じる。小刻みに数回揺れたスマホを手に取ると、啓太からのLINEが届いていた。  みてみて~!という文字の下には、今さっき見たばかりの白い軍服の写真。 「すご…!」  金色の紐の輪っかが何本も肩からぶら下がってたり、白かった襟と袖の所は微妙に黒と金の施しがされてたり…とにかくすごい。  あいつなんでこんなん作れるんだ?高校までは普通に生活してたはずだし、裁縫なんか趣味でも何でも無かったはずだし…不思議でならない。 『やばい』 『え?なんか変だった?』 『完成度がやばい』 『ああw これからボタン用の装飾も作る予定』 『ボタン用?』 『うん、紋章みたいなのついてるから。それも再現しようかと思って』 『出来るものなのか?』 『あおちゃんのためだからね!』  グっと親指をたてているうさぎのスタンプが続けて送られてくる。俺も似たようなスタンプを返してからLINEを落とした。  それからネットを開いて、啓太から教えてもらったタックのやり方サイトをスクロールする。生々しい写真と共に紹介されているやり方…。     
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