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16 レイヤーあるある
「すいません、よろしくお願いします」
「はーい、お願いしまーす!」
「っす」
これで何人目で、後何人残ってるんだ…。
最初に声をかけてきたカメラマンの後に、他の人は並び始め、それがみるみるうちに増えて…10人前後の人数が俺たちの前には並んでいる。
次々と入れ替わるカメラマン、そのたびによろしくと声を掛けられ、啓太はにこにこと挨拶を返している。対して俺は、そんな余裕も無く小さく頷いて返すだけ。まあ、それでも返事をしていると受けとってくれるのは有り難い。
数枚から数十枚撮影し終わると、さっき説明されたように相手から名刺を渡されて終了、はい次の人って具合に撮影は進んでいった。
終わりなんて永遠に来ないんじゃ無いかと思われる撮影を続けていると、ゆっくりと人は引いていって、やっと最後の一人が終わった。
列が切れ思わず座り込む。長いため息を吐いてると、向かい合うようにして啓太もしゃがみ込んだ。イケメンなのにうんこ座りなのが残念だが…そこは啓太だから仕方ないか…
「お疲れ、あおちゃん」
「ああ…」
「さすがに疲れたよね、ちょっと休憩しよっか」
「なんかすごかった…」
「そうだね、でも皆良い人達で良かった」
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